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51 リハビリの目標はハイキング

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 リハビリを進めるにあたって、やる気を持続させるために目標を設定してみる。
 シンプルに考えれば、まずは『長く歩けるようになりたい』だ。30分程度は続けて歩けるようになりたい。
 でもこれ直球すぎるし、もう少し難易度を上げたい。
 医師からはスポーツするなら術後半年経ってから、と言われている。あと1ヶ月ほどで半年になるが、現時点で痛みも突っ張り感もあるからスポーツはまだ考えられない。ちょっと激しい動きをしたらすぐにまた切りかねない。ダメダメ。

 ならばそうだ! 『ハイキングに行く!』がいい!

 オットが脳梗塞を発病後のリハビリ病院長期入院中、私は週末の天気のいい日には当時小学6年生だった下の息子を連れてちょくちょく山道を歩くハイキングに出かけていた。
 完全に気分転換目的。
 電車で片道1時間半くらいの、若干の旅気分を味わえる場所まで行き、2時間くらいユルい山道を歩く。

 オットの発病時、下の息子はまだ5年生だった。息子は家庭内の異変に動揺していた。
 きっと沢山のことを感じているだろう息子を、環境の違う気持ちのいい場所に連れて行ってあげたくて始めたことなのだけども、いや実際のところは、私自身の気分転換に息子が付き合ってくれた、という事だったんだろうとも思う。

 ともあれ。山道歩きは想像以上に良かった。緑の生い茂る山道の空気は最高。
 もともと田舎育ちだし、ちょっとした登山も何度か経験はあるから、山道歩きの面白さは分かってはいたけれど、鬱々としている時の山道歩きは格別だった。
 その頃既に大人になりかかっていた上の息子は、大人になりかかっているがために積極的に家族行動はしたがらなくなっていたけれど、山道歩きは上の息子の内面にもきっといい作用があるはずと、時々無理矢理連れて行った。行けば行ったで上の息子も楽しんでいたようだった。

 そんなことを思い出した。
 ハイキング、またぜひ行きたい! 今度は気ままなひとりハイキングがいい!
 それに山道歩きならリハビリの成果も試される。木の根や石ころやぬかるみ……と、山道は路面対応で足首がけっこう忙しい。今の足首では到底無理だ。十分なリハビリが必要となってくる。

 いい。
 リハビリ目標にはすごくいいっ!

 かくして『ハイキングに行く!』を目指し、夜な夜なリハビリウォーキングに励むこととなった。

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